目の付け所 古澤整経の1
【整経とは】 織機にかける経糸(たていと)を揃える工程である。布を織るには4000本前後から1万6000本ほどの経糸を使う。糸のメーカーはボビン(糸巻き)に巻いて納品する。機屋さんがそのまま使おうと思えば直径10㎝ほどの...
【整経とは】 織機にかける経糸(たていと)を揃える工程である。布を織るには4000本前後から1万6000本ほどの経糸を使う。糸のメーカーはボビン(糸巻き)に巻いて納品する。機屋さんがそのまま使おうと思えば直径10㎝ほどの...
【カスタマイズ】 最新式の整経機を石川県のメーカーに発注したのは2018年だった。繊維を大量に一貫生産する大手メーカー向けに開発された機械で、かなり高価なものだ。中小企業が導入することはまずない。だが、古澤さんは迷わなか...
【突き詰める】 製糸メーカーが納品する糸はボビンに巻かれている。1万6000本の経糸を整経するには、だから1万6000本のボビンを立てて糸を同時に出さねばならないが、何度も書いたようにそれは物理的に無理である。だから何回...
私が「自慢」している群馬県桐生市は「織都」を自称することは何度か書いた。織都。織物の町である。昭和10年代の初めには国の予算額の1割前後にも上る繊維製品がこの町で作られ、国内だけでなく海外に向けても出荷されていた。いまの...