金襴を現代に 周敏織物の3
【DNA】 周敏織物の周東拓哉専務は初対面の時、薄いブルーのシャツを着て現れた。筆者だってブルーのシャツぐらい持っている。しかし、私のシャツとどこか違う。 よくよく見ると、ボタンだった。普通使われる白っぽいボタンではなく...
【DNA】 周敏織物の周東拓哉専務は初対面の時、薄いブルーのシャツを着て現れた。筆者だってブルーのシャツぐらい持っている。しかし、私のシャツとどこか違う。 よくよく見ると、ボタンだった。普通使われる白っぽいボタンではなく...
【佐賀錦】 佐賀の特産に「佐賀錦」という織物がある。特殊な和紙に金銀の箔を貼り、上下をそれぞれ3㎝ほど残して細かな切れ目を入れて糸のようにする。その間に「あばり」といわれる道具を使って色とりどりの緯糸(シルク)を通して織...
【金襴(きんらん)】 「金襴緞子(きんらんどんす)の帯締めながら、花嫁御料はなぜ泣くのだろう~」 と歌う唱歌「花嫁人形」はある程度の年代以上の方の記憶にこびり付いているに違いない。「金襴」は金糸を使って模様を織りだした布...
【素人】 東京の繊維問屋、桐生の縫製会社を経て、父・正さんが「長正商事」を興したのは昭和40年前後だった。長谷川博さんはその次男である。 「そもそも兄がいますし、家業を継ごうなんて思いもしなかった。大学を出たら広告代理店...