枠を越える 平賢の2
【ドラえもん】 2020年2月、東京ビッグサイトで第91回東京インターナショナルギフト・ショーが開かれた。それまでこんな展示会に出ることは考えたこともなかった。捺染業が下請けであるかぎり、出る必要はなかった。 だがこの年...
【ドラえもん】 2020年2月、東京ビッグサイトで第91回東京インターナショナルギフト・ショーが開かれた。それまでこんな展示会に出ることは考えたこともなかった。捺染業が下請けであるかぎり、出る必要はなかった。 だがこの年...
【捺染】 布の染色法は「先染め」と「後染め」に大別出来る。先染めは布にする前、つまり原料や糸の段階で染め、機屋さんは色の付いた糸で織ったり編んだりする。後染めは布に仕上げた後で色をつける。 「捺染(なっせん)」は後染めの...
【本当の職人は】 それなのに、経営を引き継いだ新井伊知郎さんは 「オヤジが職人ねえ、うーん。絵画織が認められて日本伝統工芸士会の副会長にはなりましたけど、あれはオヤジの道楽じゃないかな。本当の職人はオヤジを支えた彼女たち...
【中国陝西省文物展】 群馬県高崎市にある群馬県立歴史博物館で「中国陝西省文物展:悠久の遺産」という企画展が開かれたのは1987年(昭和62年)のことである。その年のはじめのことだった。 「新井さん、あなたの織物に色はつけ...
【絵画織】 衣・食・住。それ無しでは暮らしが成り立たないギリギリの要素を、私達はそう呼び習わしてきた。体毛が薄い私たちが寒さから身を守るには衣服が必要なのは確かだが、生きるためにまず必要なのは「食」ではないか? しかし、...