桐生を誇りたい! アマチュア史家・森村秀生さん 第14回 山王一実神道の2
山王一実神道は難しかった。 まず、教義がはっきりしない。研究書がほとんどない。いったい、どんな宗教なのか? 徳川家康は山王一実神道の教えで日光東照宮に祀られた。であれば、日光東照宮になら山王一実神道の研究成果があるかも知...
山王一実神道は難しかった。 まず、教義がはっきりしない。研究書がほとんどない。いったい、どんな宗教なのか? 徳川家康は山王一実神道の教えで日光東照宮に祀られた。であれば、日光東照宮になら山王一実神道の研究成果があるかも知...
森村さんが自宅に「桐生山王一実研究所」の看板をかけたのは2014年1月のことだった。不死の道と桐生新町の謎の斜めの線。その解明に行き詰まった森村さんは、であれば、徳川家康の人生観、世界観までを知らねば、と考えた。そこに謎...
森村さんはなんだかワクワクしていた。逸る心をなだめながら自宅に戻ると、桐生信用金庫に貰った関東の大きな地図を引っ張りだした。1mの長い物差しを取り出して久能山と日光の男体山を結ぶ線を引いてみた。久能山—富士山—世良田(太...
徳川家康が亡くなったのは元和2年(1616年)4月17日である。恐らく自分の死期を悟っていたのだろう、家康は4月2日、本多正純、天海、金地院崇伝を呼び、遺言を伝えた。 「一,一両日以前、本上州(本多正純)、南光坊(天海)...
頭の中の麻婆豆腐を何とかしなければならない。 「それでね、それまでに知ったことをなんとか整理してみようと思ったんです」 家康、天海、大久保長安、それに桐生に関する詳細な関連年表を作ったのである。資料として使ったのは ・桐...