桐生を誇りたい! アマチュア史家・森村秀生さん 第12回 不死の道
森村さんはなんだかワクワクしていた。逸る心をなだめながら自宅に戻ると、桐生信用金庫に貰った関東の大きな地図を引っ張りだした。1mの長い物差しを取り出して久能山と日光の男体山を結ぶ線を引いてみた。久能山—富士山—世良田(太...
森村さんはなんだかワクワクしていた。逸る心をなだめながら自宅に戻ると、桐生信用金庫に貰った関東の大きな地図を引っ張りだした。1mの長い物差しを取り出して久能山と日光の男体山を結ぶ線を引いてみた。久能山—富士山—世良田(太...
徳川家康が亡くなったのは元和2年(1616年)4月17日である。恐らく自分の死期を悟っていたのだろう、家康は4月2日、本多正純、天海、金地院崇伝を呼び、遺言を伝えた。 「一,一両日以前、本上州(本多正純)、南光坊(天海)...
頭の中の麻婆豆腐を何とかしなければならない。 「それでね、それまでに知ったことをなんとか整理してみようと思ったんです」 家康、天海、大久保長安、それに桐生に関する詳細な関連年表を作ったのである。資料として使ったのは ・桐...
森村さんの資料庫にはもう1つ、新聞の切り抜きが保存してあった。郷土史研究家の清水義男さんが連載していた「大間々町の民話」である。日付も紙名も書き込むのを忘れたから、いつ、どの新聞に掲載されたかは不明だ。 見出しは 天海僧...
桐生新町は荒地の中に突然現れた。いったい何の目的があって、こんな町を作ったのか。桐生新町を斜めに突っ切る謎の線は、桐生新町誕生の経緯を解き明かす鍵ではないのか? 桐生の大恩人である大久保長安はなぜ極悪人とされるようになっ...