デザイナーの作り方 片倉洋一さん 第19回 新井淳一という人
折角の機会である。片倉さんの新井淳一評を残しておくのも、意味がないことではないだろう。 片倉さんはロンドン・ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(V&A)で新井さんのテキスタイルに出会った。V&Aには新...
折角の機会である。片倉さんの新井淳一評を残しておくのも、意味がないことではないだろう。 片倉さんはロンドン・ヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(V&A)で新井さんのテキスタイルに出会った。V&Aには新...
日本に戻って森英恵さんからの注文は納品したが、ほかに仕事の当てはない。やむなく、自分のデザインの著作権を売り始めた。1件5万円。だが、まだデザイナー・片倉を知る人は少ない。生活を支えるほど売れるものではない。 「だけど、...
チェルシー・カレッジの卒業制作では最高の評価を貰った。スイスのヤコブで積んだ実績もある。私はオートクチュール(高級仕立て服)の工房で働けるはずだ。 シャネル(CHANEL)、ディオール(DIOR)、ジバンシー(GIVEN...
ヤコブで3ヵ月の実習、いや実践を終えてロンドンに戻った片倉さんは、再び勉学の道に戻った。そうこうしているうちに、普通の大学の「卒業論文」にあたる「卒業製作」の準備にかからねばならない時期になった。 片倉さんは、スイスのヤ...
スイスにヤコブ・シュレイファーという生地の総合メーカーがある。 「We produce here something which nowhere else in the world could be produced.」...